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同人小説(『奴隷物語 〜帝都1616〜 2巻 「狼獣の絆」続章』の
第二章 流浪 サスラヘ)の挿絵です

「……あ、あの…… ごめんなさい、あたし、もう行きます……」
椅子代わりの木箱の上に、小さくうずくまっていたニコラが弱々しい声で
唇をふるわせた。テーブルの向かいに座っていたジェナの目に、彼女の
ぼさぼさの髪で隠れた目が――盲しいた瞳が涙を浮かべているのが見える
ような、そんな声だった。
「――いや、違う。そう言う意味じゃ……」
何か言ってやらなくては…… ジェナが、自分が拾ってきたこの哀れな
少女に、何か安心させ、そしてほほ笑みをあの顔に浮かべさせるような
言葉を言ってやろうとして――そして、それに失敗していたとき、
「だめよ、帰ったりしたら。せっかくのお客さんなのに」
いつの間にか、ドルカスがニコラの傍らに立っていた。その細い手指が
ニコラの前に、野菜と茹で肉をはさんだユフカを盛った木皿を置いた……
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